発表された、令和元年度の文科省 学校保健統計によれば・・・
小学生の裸眼視力「1.0」未満の子の割合は34.57%。(昭和54年度:17.91%)
裸眼視力「0.3」未満の割合は9.38%です。(昭和54年度:2.67%)
※文部科学省 令和元年度 学校保健統計(確定値)_Ⅱ調査結果の概要より
つまり、小学生のだいたい3人に1人以上が裸眼視力「1.0」未満で10人に1人は「0.3」未満ということになります。
表からも分かるとおり40年前の昭和54年度(1979年)と比べると
約2倍
「0.3」未満をくらべると
約3.5倍になっています
グラフで分かるとおり小中高いずれも右肩上がりになっていますので、今後ますます悪化する傾向にあります。
とても複雑な心境になるこのデータ・・・
眼鏡屋ですから良く見えるメガネを精魂込めてお作りいたしますが、できれば元気な子ども達は、メガネなしでいっぱい遊んだり勉強していただきたいです
なぜなのでしょう、子どもの目が心配です
子どもの視力不良や屈折異常は、子ども自身が「見えていない」事に気付きにくくて発見がもともと難しいです。
原因は、子どもの目が本来もつ優れた調節力があるからです。
少々見えづらくても調節力(ピントを合わす力)によって見えてしまうのが子どもの目です
※ちなみに人の人生で調節力が最も強いのは10〜15歳くらいの時と言われています。
最近は小学生でさえ自分専用のゲーム機やスマホを所有しYoutube見たり、SNSをやるっていう、すごい時代ですよね
この3ヶ月間も新型コロナで休校になった子ども達は家の中でスマホやゲーム機を見ることが多かったことでしょう。
近くを見るのを毎日長時間、ほとんど365日続けたらどうでしょう。
調節力を酷使し目に大きな負担がかかります。
これらが視力悪化の早年齢化とその進行を早める要因の一つになることは間違いなさそうです。
屈折異常で日本人に圧倒的に多いのが近視です。
仮性近視は別として、固定化した近視は二度と治りません。
遠視はもっとやっかいです、「隠れ遠視」を疑う場合もあります。
子どもの目は本当に気を付けないと難しいです。
デジタルデバイスの開発競争、インターネットの高速化、様々な形態のSN
Sや多様化したエンタテイメント・・・この今の社会環境を作ったのは紛れもなく大人達です。
ただそれによって子ども達の視力を犠牲にしてはなりません。
子どもの目の健康を守ってあげられるのも、やはり大人です。
日常生活の中で「見えづらい」サインを見逃さないとか、ゲームの最中に目を休ませることを習慣付けるとか、子どもは「本当に見えてるんだろうか?」という意識を常に持つことも大事ですね。
そして少しでも異常を感じたり、心配な時はできるだけ早く眼科を受診しましょう。
お子様の視力やメガネについてのご相談はメガネのアドのスタッフにお気軽にどうぞ!
皆様のご来店をお待ちしております!
それにしてもメガネって、本当にいいもんですねー
新型コロナウィルスの一日も早い終息と皆様のご健康をお祈りいたします。